この言葉が出てくる場面

たとえば、検収の二週間前に残作業が収まらないと分かった。発注者に相談すると「品質も納期も譲れない」と言われる。着手時に優先順位を決めていなければ、この場で決めることになり、決まらなければ現場の判断で品質から削られます。

実務でどう使うか

三つとも守れという指示は、実際には優先順位を示していません。発注者と最初に合わせるべきは、どれかを削らざるを得なくなったときに何を先に守るかです。納期が動かせない案件なら、どの機能を次期に送れるかを先に決めておく。品質が最優先なら、期日を動かす余地を確保しておく。この順位が共有されていれば、判断が必要な場面で会議を開かずに済みます。

つまずきやすい点

「全部優先」と言われたまま引き受けると、削る判断が現場の一存になります。結果として品質から黙って削られることが多く、問題が出るのは検収の直前です。優先順位は口頭ではなく、議事録か計画書に残してください。

あわせて押さえる用語

  • 制約条件(トリプルコンストレイント)スコープ・スケジュール・コスト(および品質)という相互に依存する制約。1つを変えると他に影響が及ぶため、バランスを取りながら管理する。
  • スコーププロジェクトで実施する作業と成果物の範囲。「何を含み、何を含まないか」を定義する。曖昧なまま進めると範囲が膨張する(スコープクリープ)。

同じカテゴリの用語

プロジェクト/プロジェクトマネジメント/PM(プロジェクトマネージャー)/制約条件(トリプルコンストレイント)/スコープ/スコープクリープ