この言葉が出てくる場面

たとえば、受入テストの場で「帳票の移行も入っていますよね」と言われた。要件定義書には書かれていないが、対象外とも書かれていない。この一行があるかどうかで、変更管理の話になるか、無償の追加作業になるかが分かれます。

実務でどう使うか

スコープの定義は、含むものを書くより、含まないものを書くほうが効きます。要件定義書に「対象外」の節を設け、議論に出たが今回はやらないと決めたことを理由つきで残してください。後から「あれは入っていると思っていた」と言われたとき、記録があれば変更管理の話に移せます。検収の基準もここから引き出せます。

つまずきやすい点

画面や機能の一覧だけをスコープと考えると、移行・教育・運用引き継ぎといった作業が抜けます。抜けたまま見積もった工数は、終盤で必ず足りなくなります。成果物を出した後に誰が何をするのかまで含めて範囲を描いてください。

あわせて押さえる用語

  • スコープクリープ正式な変更管理を経ないまま、作業範囲がなし崩し的に増えていく現象。見積り・スケジュールの根拠が崩れる主要因になる。
  • WBS成果物を階層的に分解し、管理可能な作業単位(ワークパッケージ)まで落とし込む手法。スコープの漏れ・重複を防ぐ計画の土台になる。

この用語を詳しく扱った記事

同じカテゴリの用語

プロジェクト/プロジェクトマネジメント/PM(プロジェクトマネージャー)/QCD/制約条件(トリプルコンストレイント)/スコープクリープ