この言葉が出てくる場面

たとえば、システムは予定どおり稼働し、完了報告も承認された。半年後、経営会議で「結局どれだけ効果が出たのか」と問われるが、開始前の数字を誰も取っていないため比較ができない。測る準備は、着手の前にしかできません。

実務でどう使うか

成果物を納めた時点では、便益はまだ実現していません。システムが動き始め、業務が変わってはじめて効果が出ます。そのため、完了報告とは別に、数か月後に効果を確認する場を計画に入れておきます。誰が測るか、どの数字で測るかを着手時に決めておくと、担当が替わっても追えます。

つまずきやすい点

効果の測定を運用部門に丸ごと渡すと、測られないまま終わります。測定の手順と比較する基準値を、プロジェクトの終結前に用意して引き継いでください。基準値は開始前に取っておかないと、後から作れません。

あわせて押さえる用語

  • ビジネスケースプロジェクトを実施する妥当性を、費用対効果や戦略適合の観点から示す文書。投資判断の根拠になる。
  • 成功基準プロジェクトを「成功」と判断する具体的な条件。QCDだけでなく、便益やステークホルダー満足を含めて定義する。

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