変更・体制
変更管理とは
スコープ・スケジュール・コストへの変更要求を、影響評価と承認の手続きに乗せて統制する仕組み。なし崩しの変更(スコープクリープ)を防ぐ。
この言葉が出てくる場面
たとえば、発注者から「画面に項目を一つ足したい」と依頼を受けた。その場で受けると記録に残らず、同種の依頼が積み上がったときに説明できません。影響を見積もって一覧に載せれば、増えている事実が関係者にも見えます。
実務でどう使うか
変更を止める仕組みではなく、変更の影響を見えるようにして判断に乗せる仕組みです。受け付けたものを変更要求として記録し、工数・期間・費用・リスクへの影響を添えて承認を仰ぎます。小さな依頼も記録に残すことで、累積が見えます。承認の権限者と判断の期限を先に決めておくと、回答待ちで止まりません。
つまずきやすい点
手続きを重くすると、現場は迂回します。迂回された変更は記録に残らないため、かえって危険です。影響の小さい変更は簡略な経路を用意し、使われる仕組みにしてください。
あわせて押さえる用語
- スコープクリープ正式な変更管理を経ないまま、作業範囲がなし崩し的に増えていく現象。見積り・スケジュールの根拠が崩れる主要因になる。
- CCB(変更管理委員会)変更要求の承認・却下を判断する会議体。影響範囲と優先度を評価し、ベースラインへ反映するかどうかを決める。
- ベースライン承認されたスコープ・スケジュール・コストの基準値。実績と比較して差異を測るための出発点で、変更は変更管理を通して行う。